読みもの

十一面観音とは

十一の面の意味と、ご利益をたどる

「観音さま」を見上げると、頭の上に小さな顔がいくつも並んでいることがあります。これが十一面観音です。頭上の十一の面で、あらゆる方向の苦しみに応じて救うとされます。現存する文献をたどると、この「十一面」はまずひとつの真言しんごん(仏の真実の言葉)の名として現れ、のちの文献で十一の面をもつ像容が詳しく説かれます。名とすがたは、どのように結びついたのでしょう。その成立過程は、いまも議論が続いています。経典に残る順序から、確かに言えることをたどります。
頭上に十一の面をいただく十一面観世音菩薩の立像
平等寺 持仏堂本尊 十一面観音